Olá ! 今回はいかにも南米!という感じの練習を紹介したいと思います。 南米式のタイヤを使ったトレーニングです。
取材協力者はブラジルの貧しい子向けの街クラブ"カストロ"と、ペルー22回優勝の名門"Alianza Lima"からNilton Gomez氏、Julio Suarez氏、Luis E Cueva氏、Cesar氏です。
まずはブラジルの貧しい子向け街クラブの練習から見てみましょう。
【ブラジル貧乏クラブのタイヤラダーTR】
これはラダーの代わりにタイヤを使ったTRです。
通常のラダーよりもしっかりと腿を上げる必要があるため、動作が大きく、意識付けに良いと思います。
また、マスが固定されているラダーと違って、タイヤを動かして色々な形に変形可能なので、自由度も高いですね。
【ブラジル貧乏クラブのタイヤコーディネーションTR】
これはタイヤが転がる事を活かしたジャンプのTRです。
危険もなくジャンプ系のコーディネーショントレーニングが出来ます。
アレンジすればもっと面白いメニューも思い付きそうですね。
思い付いた方は是非教えて下さい。
【ペルーのタイヤシュートTR】
これはタイヤの上で30秒間、足を交互に交差させた後、シュートで終わる練習メニューです。
Alianzaのコーチ、Julio氏によると、これは足の筋肉をナチュラルに鍛え、スピードUPに良いそうです。
更に、直後にすぐにシュートまでする事で、より試合に即して活きる様にしているとの事でした。
別バージョンで2対1で終わるパターンもあります。
これもタイヤの直後すぐに2対1です。
フィジカルに特化したパターンはこちら。
タイヤの後、パス&ゴーです。
実際にこれを数回行うと、やはり足が疲れてきます。
タイヤが硬すぎず柔らか過ぎず、ちょうど良いです。
確かにマシーンTRなどよりもタイヤの方が、ダッシュやサッカーの試合に使う部分の筋肉を、より実戦に近い状況で鍛える事が出来るなと感じました。
Alianza LimaではマシーンTRも効果的に併用し、上手く融合させています。
意外とタイヤはサッカーの練習に取り入れられそうですね。
南米を超えるため、他にどんな工夫が出来るのか、アイディアを出し合って、発展した日本式のタイヤトレーニングも見てみたいです。
他国の真似から進化させていって経済成長した日本の力の見せ所ではないでしょうか。
是非皆さんのアイディアもシェアし、教えて下さい。
イタリア帰りのNiltonと、フィジコのJulio。
(了)
執筆者:
平安山 良太
沖縄県出身
小学生よりサッカーを初めるが、ケガにより早期挫折し、若くして指導者の道へ。日本で街クラブ、部活、Jクラブで幼稚園~大学生まで幅広く指導者として関わった後、海外へ。東南アジアのプロクラブや代表チームで研修の後、ブラジル1部リーグのAtlético Paranaenseでアシスタントコーチを務めた。2014年5月からはクラブワールドカップでも優勝したSC Corinthiansでアシスタントコーチを務めている。
https://mobile.twitter.com/henzanryota
Category: 海外日本人コーチ
By: Admin
Posted: 2015年08月24日 18:33