2018ワールドカップ フランス4-2クロアチア

セカンドハーフに、ポグバとエムバペが輝きを放ち、打ち合いの決勝戦を制した。

ワールドカップ2018は、フランスのセットプレー、VARで獲得されたペナルティ、そして長距離のシュート2本で4-2で勝利した。 6つのゴールを見てもわかるように、この大会はトーナメントを通じてオープンなプレーチャンスが抑えられ、流れからのチャンスを生み出すことが少ない大会でもあった。

狂気の裏側に、戦術的な戦闘が起こっていた。どちらの監督も、準決勝と同じメンバーをスタートに置いた。クロアチアのダリッチ監督は4-3-3でブロゾビッチを底に置き、ラキティッチをポール・ポグバから離れた場所に置き、モドリッチがより前線のポジションでプレーした。 モドリッチのフットボールインテリジェンスは、クロアチアが前半の優位性を保つ大きな理由であった。

もう一つの重要な要因は、クロアチアのプレッシングである。過去2〜3年の間にトップクラブでは必須となったプレスのコンセプトが、このトーナメントではほとんど存在していなかった。それは、(試合間隔などの)フィジカルレベルで難しい点とトレーニンググラウンドでまとまった時間を取ることができないことが大きな理由である。現在、ナショナルチームの代表監督には、それだけの時間が与えられていない。

この大会では、ほとんどすべてのチームが、ポゼッションなしで深く位置取りすることが多かった。しかし、ここではクロアチアがフランスに対してハイプレスを仕掛けていった。これは、ユルゲン・クロップがリバプールで行うような激しいものではなかったが、モドリッチとラキティッチはマンジュキッチをサポートして、アウトサイドのペリシッチとレビッチは大きなエネルギーを生み出していた。そして、フランスのスピードが脅威であるにもかかわらず、ディフェンスラインは高いままを保っていた。

 

その結果、フランスのミスが続いた。パヴァードはつかまり、ヴァランはポゼッション時にプレッシャーにさらされ、また、カンテにとっても好ましいゲームではなかった。デシャンは、後半の10分足らずでカンテを諦めなければならなかった。

ポゼッション時、クロアチアは非常に大胆であった。サイドバックのブルサリコとストリニッチは、どちらも前線まで上がっていった。ブルサリコのランニングは、ロシア戦やイングランド戦の主な脅威となっていたので、それにはマチュイディが対処しなければならなかった。彼を外側に引っ張り出すことによって、カンテのモドリッチへの責任が増加してしまった。また、もう一方のサイドバック、ストリニッチの前線へのポジショニングは意外であった。彼はエムバペよりも前線に位置取りをしていた。エムバペは、試合の前半はスイッチを切っており、ストリニッチの攻め上がりを許していた。しかし、ストリニッチの攻め上がりをそれほど危機感をもって対処していた形でもなかった。

フランスは前半途中で、このスペースを利用できる機会があった。ポグバの斜めのパスに反応したエムバペは、アルゼンチン戦と同じような形を作りそうになった。しかし、ここではグリーズマンも同じゾーンに走り込んでしまい、ビダを一緒に引き連れてくる形をなった。

 ゴールのきっかけはセットプレーからであった。マンジュキッチがフリーキックからオウンゴールとなり、ペリシッチがフリーキックのディフレクションを押し込み同点とした。そして、グリーズマンがPKから勝ち越しをしている。フランスのコーナーはビダのヘッドから得ており、ここから言えることは、GKのロリスからエムバペを走らせることを狙ったものであり、これはフランスの戦術の1つであった。

エムバペのスピードは、ゲームを決定付ける要因となりうるものであり、特にそれが後半顕著であった。クロアチアは点を取りにいかないといけないため、前線に人数をかけるようになり、それはより大きなスペースを生み出すことになった。フランスは、後半に中盤で支配するために全体を上げようとしたが、ディフェンスラインは驚くほどに慎重な姿勢であったため、結局、ブロックを深く敷く形となった。

 

 フランスは、2,3本のカウンターアタックが効果的であったことを除いて、流れの中では見どころは少なかった。エムバペは2回カウンターの機会があった。一つは、ジルーがプレッシャーの中で背後に落としたものである。ポグバがビダの外側を走るエムバペにボールを出したが、スバシッチに防がれる形でボールを入れることはできなかった。

似たような形でフランスの3点目が生まれた。ポグバが前線にボールを運び、エムバペにボールを出した。ここで、エムバペがドリブルを仕掛けた後に、少しの幸運も重なり、ポグバのシュートへのつながった。

エムバペが勝利を決定づける4点目を入れたが、これはアウトサイドからスピードを使ったというよりも、ライン間のスペースを使って内側に入ってきたものである。エルナンデスからのパスを受けて、肩口を見てビダが近づいてきていないのを確認してから、まるでファーサイドを狙うかのようなフォームから、身体をねじり近いサイドのゴールを奪った。エムバペは、この大会で最も危険なワイドプレーヤであっただろう。しかし、19歳の将来はまだ始まったばかりである。

3点のリードにもかかわらず、フランスのディフェンスは以前としてナーバスに見えた。ロリスのミスによるマンジュキッチのゴールは奇妙なものではあったが、フランスの落ち着きがなかったことは一貫していた。クロアチアのハイプレスにより、フランスのパス成功率は68%と信じられないほど低かった。

しかしながら、デシャンは、このスタイルに大きな不安を抱いていなかった。今回のフランスは、アタッキングの選択肢が非常に豊富なためにもっとスペクタクルなサッカーをするべきだと非難されてきた。しかし、同じ批判は、2006年のイタリア、2010年のスペイン、2014年のドイツでも言われている。デシャンは、ここ数年いろいろな批判を受けてきた。それは、トーナメント中も続いていた。しかし、デシャンは、ザガロ、ベッケンバウアーに続き、選手と監督としてワールドカップを勝ち取った3人目のマネージャーとなった。デシャンはフットボール界での伝説の1人として考えられるべきであろう。(了)

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Tags: 2018ワールドカップ  
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Posted: 2018年08月06日 15:24

Reference: France 4-2 Croatia: Mbappe and Pogba shine after half-time in a scrappy game

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