W杯2014 チーム紹介:4コロンビア ~主力欠場が迅速な戦術変更に?

コロンビアは南米におけるベルギーのようなものである。ここ数回、W杯の本選出場を逃してたものの、突然に素晴らしいタレントとともに、特に攻撃陣において魅力的なチームに生まれ変わった。

 

しかし、1月以来欠場していたストライカーのファルカオの本選欠場を余儀なくされるだけでなく、中盤のキーマンであるヴァレンシアが親善試合でケガをして、ベテランのペレアのコンディションが万全ではないと認められると、コロンビアの中心を担う主力に暗雲が立ち込めてしまった。

前線のトピックでいれば、ファルカオは紛れもなくコロンビアの最高のストライカーであったが、コロンビアは依然として前線に様々な選択肢がある。ポルトのマルティネス、セビージャのバッカ、リバープレートのグティエレス、そしてドルトムントのラモスであり、彼らは全員が素晴らしいFWであり、異なったスタイルを持っている。これらのオプションが意味することは、ペケルマンは、予選を通じて4-4-2でプレーをし、ファルカオのパートナーとしてはグティエレスを選ぶことが通常であった。この4人の選択肢の中から選ぶことで、コロンビアは4-4-2/4-2-2-2でプレーし続けることは確かであろう。

 

再形成?

しかしながら、ファルカオの欠場が物事を変える可能性もある。例えば、2011年のコパアメリカでは、彼の役割は少々おかしなものであり、彼は組立に参加することを非常に求められていた。別の試合では、前線で孤立し、他のプレーヤーとの距離が非常に開いていることもあった。ファルカオは、類まれなストライカーであるが、組立てのプレーは得意ではなく、MFにチャンスを提供するタイプではない。決して、大げさな表現ではなく、ファルカオがいない方がチームとして上手く機能する可能性はある。今シーズンのアトレチコ・マドリーの例のように、代役候補のバッカは彼がいる時にはゴールスコアリングのポジションではなく、中盤とのリンクアップで活躍することが多かった。

コロンビアの予想スタメン

これは、コロンビアが層の厚さで強みを持っている側面でもあり、ペケルマンはロドリゲスは中に持っていき、10番のポジションでプレーさせて、左にイバルボをプレーさせるかもしれない。または、左にジェームズを配置して、小さいが才能の溢れるクインテーロの左足に10番の位置を与えるかもしれない。

これは、コロンビアに多くの選択を与えるが、一方で、これは才能のあるFWを1人削らなければならないことを意味している。ペケルマンにとってこれは悩ましい選択であるが、ゲームの状況に応じて、大会を4-2-3-1か4-4-2でいくか変えることが出来るチャンスでもある。

両サイド

4-4-2では、コロンビアの強みは両サイドにあるが、彼らの攻撃の才能は、ペケルマンにとっては組織的な面で不安にさせるのも確かである。机上では、ロドリゲスが左で、クアドラドが右となるのがバランス上で完璧である。ジェームズは中に入り、プレーメーカーとなり、ゲームを支配してライン上でチャンスを演出することができるだろう。

クアドラドがウインガーとなってしまうと、彼の創造性が時に災いとなってしまうが、所属のフィオレンティーナでは効率的で冷静なゴールスコアラーとしても活躍している。中立的な立場でみれば、ロドリゲスとクアドラドの二人がウイングが2人のストライカーと並ぶと非常に魅力的ではあるが、ペケルマンは私たちの希望より常に慎重な姿勢で試合に臨むだろう。

コロンビアはまた、素晴らしいサイドバックも保持している。アルメロは、純粋なサイドバックというよりは、ウイングバックであり、ディフェンスの能力には疑問が残るが、彼はポゼッション時には前線へと飛び出し危険となるだろう。ナポリに所属するスニーガも、また右でウイングバックの役割を担う。しかしながら、問題はどちらも前線に飛び出した時のディフェンスに問題がでることである。

これが意味することは、ペケルマンは中央の中盤には守備的な配置をしなければなくなり、これがインテルのグアリンをあまり多くプレーさせられない理由である。バレンシアの欠場が意味することは、ペケルマンは潰しやを2人同時に起用することができないため、サンチェスをボールホルダーの役割で起用することになるだろう。彼は、アルゼンチンのマスチェラーノの様に攻撃的なタックルや気の利くポジショニングを提供するタイプではない。もう一人の中盤のアギラールは、前線への上下運動に自由なスペースを作りだすタイプである。

ディフェンス

ここでも悪意があるわけではないが、ペレアのケガはコロンビアにとっては吉となるかもしれない。彼は、空中戦に強いが、現在35歳であり、パートナーを組むジェペスは38歳でスピードに難がある。コロンビアはサイド、特に攻撃的なサイドバックの穴に弱みがある。サパタが代替の選手であるが、彼のクラブでの活躍が思わしくなく、ペケルマンからの信用が足りない。おそらく、ヴァルデスが代わりにプレーするのではないか。

ゴールマウスには、ニースで今シーズ活躍したオスピナが入るだろう。バックアップのモンドラゴンは、驚くべきことに1994年のワールドカップを経験した選手であり、プレーする可能性は高くはないが大会で最も年齢の高い選手となるだろう。

コロンビアはボールを所有しようとしながら、高い位置からプレスをかけてくるだろう。しかしながら、これはセンターバック、特にジェペスを高い位置まで引き上げることで危険を孕む可能性もある。また実際のところ、これに関連した問題で、コロンビアはライン間のスペースを大きく開ける傾向があり、これはペケルマンが心配していた守備的なMFが揃わないことよりも深刻な問題となるかもしれない。

結論

コロンビアは極めて予想がしづらいチームである。特に、ファイナルサードではどのようにプレーしてくるか予想がつかない。しかし、一方で守備時のマークには問題がある。特に攻撃時にポジションを頻繁にかえるようなチームとの対戦であれば、サイドのスペースを利用されることになるだろう。

コロンビアはおそらく、大会中に1試合の優れたパフォーマンスと1人の輝く選手を輩出することになると思う。クアドラドが最もその可能性が高い。しかし、両サイドの構成を考えると今大会の活躍も多くのクエスチョンマークがあるのも確かである。

クイックガイド:

コーチ:ホセ・ペケルマン 元アルゼンチン代表監督であり、2006年のワールドカップの準々決勝でリケルメを外したことでも有名である。

フォーメーション:4-2-2-2が一般的であるが、4-2-3-1にもなるし、3バックを使うこともある。

キープレーヤー:クアドラド(攻撃に幅をもたらす)

ストロングポイント:前線のオプションの多様さ

弱み:ディフェンスへの不安

キーとなる戦術ポイント:ペケルマンは何人のストライカーを一度にプレーさせるか?

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Tags: ワールドカップ2014  
By: Admin
Posted: 2014年06月14日 09:35

Reference: Colombia

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