グアルディオラによる多目的プレシーズントレーニング (バイエルン)

ボールを使ったフィットネスと戦術のトレーニングとして、グアルディオラ監督のバイエルン・ミュンヘンでの最初のトレーニング(公開)を紹介します。

 

 

情熱的でありながらよく準備が整っている印象がある、あくまで実践的でありながらも気持ちと集中力がこもっている・・・バイエルン・ミュンヘンでの最初のトレーニングでペップ・グアルディオラ新監督は彼にとっての日常的な雰囲気を出していた。

 

プレシーズンのトレーニングといえば、かつてはボールをほとんど使わないで行う、体力づくりに焦点をあてたものが主体とされてきた。しかし現代サッカーのチームトレーニングではシーズンのどの時期でもサッカーの試合の一つ一つの要素を盛り込むことがとても重要とされている。

今回インターネットストリーム動画でこのトレーニング風景を見ることが出来たわけだが、こういった公開練習の際に中には「出し惜しみ」する監督も多いのだが、グアルディオラは全てをオープンにしていたように思う。彼のトレーニング方法は他のコーチがそのまま使えるほど公開されていた。

しかしながら、果たして他のコーチにグアルディオラ監督のエネルギーやコミュニケーション力、コーチングポイントへの注意の引き方などをこのトップレベルの環境で再現できるのだろうか。

 

筆者(元記事の著者)にとってこのトレーニングの中でとりわけ気に入ったのが、ステーションを移動しながら行う以下のトレーニングだった。このメニューには技術的な要素(しかも個人技術とチームテクニックの両方)、戦術的要素、フィジカル要素が包括されており、さらに精神的要素のエッセンスも小さいながらも問題解決能力と集中力が要求される内容のため組み込まれていた。トレーニングのオーガナイズは以下の図で示されたようにピッチ全面を使い、コーチがサーバー役(白)をしていた。グアルディオラはそのうちの中央、選手達に一番近い場所に立ち、他のコーチ達は逆の半面に位置どっていた。

 

グアルディオラ監督のステーションでは3人の選手達が3箇所に位置取り、うち1人がボールを受けた際に他の選手が守備的なポジショニングの修正を行うというものだった。このカバーの動きでは、その方向だけでなく走り方自体にも重点が置かれていた。ポジション移動は全てサイドステップかバックランニングで俊敏に速いスピードで行われた。グアルディオラ監督がボールを各選手に出し、それを受けた選手1タッチパスで返す。2-3回ほどそれを繰り返したあと、ジョグで前方のミニハードルが配置されたクイックステップのステーションに移動する。

 

そしてミニハードルのセクションの後は、逆の半面に移動し、そこでより技術的・体力的負荷の高いメニューに取り組む。プレーヤー1と3はエリア外にいるコーチからボールをもらいワンツーでポールのエリアを通り抜け、速いスピードで更にボールを受けたあとに前方の人型ポールに向かって駆け上がる。人型ポールまできたら、速度を落とし、ゆっくりとジョギングでドリブルしながら最初の位置に戻る。真ん中のプレーヤー2はフットワークラダーのあと、ボールを真ん中のコーチから受けシュートを打つ。シュートのあとはゆっくりとジョグで最初のエクササイズに戻る。

 

それではぜひ実際の動画を以下より見てほしい。

 

 

著者(UEFA Aライセンスコーチ)のツイッターはhttps://twitter.com/GaryCurneen

著者の刊行物の紹介はこちらよりどうぞ。http://garycurneen.com/book

 

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Tags: グアルディオラ  戦術的ピリオダイゼーション理論  練習アイデア  
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Posted: 2013年12月19日 12:53

Reference: PEP GUARDIOLA BAYERN MUNICH MULTI-FUNCTIONAL EXERCISE

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