UEFA ‘B’レベル  自陣深くの守備とカウンターアタックのポイント

今回は自陣深い位置に引いて守備をする際、そしてその後カウンターアタックを仕掛ける際それぞれのポイントを紹介したい。このトピックで最初に守備をしているチームは前線のスペースを相手に明け渡しながら、バックラインはペナルティーエリア周辺(もしくは中)まで引いて守る。現実的には特にアウェーチームが0-0やもしくは僅差でリードしている段階でこういったチーム戦術を見ることが出来る。

引いて守る

バックラインを押し上げながら中盤選手のポジションも高くとらせFW陣との距離をつめてプレッシャーをかける方法とは違い、今回の戦術ではバックラインを深く引き下げることで、GKとの間のスペースを相手に狙わせないようにしている。この際サイドバックは中央方向へ寄せセンターバックとの距離を詰める。さらに中盤選手もバックライン近くに下がり特にピッチ中央での縦パスをブロックするようポジションを取る。守備側チームにFWの選手が複数いる場合は1人を中盤へ下げてそこでの数的優位を作ってもよい。なお守備側チームの前線の選手はできる限り、相手サイドバックではなくセンターバックがボールを持つようプレーの限定をしよう。

チームのポジショニングを広い視点から確認すると、全体的に深く引いた状態で相手のボール保持選手と自陣ゴールの間に入り、中側にコンパクトになり、縦のボールを相手センターフォワードの足下や裏のスペースへ通すことを難しくする。そして相手チームには横パスや後ろ向きのパスを繰り返させ、守備陣形全体の前でボールをつなげさせておこう。

 

相手チームはそれでもタイミングを見つけ、グランダーや浮き球でFWにボールを送ってくるだろう。しかしそこには守備チームの選手が人数をかけている。もちろんパスの質が特に良いときなどは、チームとして更なる対応をしないといけないが、少しでもパスの質の悪かったり、FWがファーストタッチミスしたりすることがあれば、守備側のチームは数的有利を利用しボール奪取の機会を作ることが出来る。また中盤の選手達もバックラインの前で縦パスのカットを狙っており、守備チームとしては相手のボールが出された瞬間にインターセプト、ゴール側から、さらに前方からのプレッシャーといった形でボールを奪うことができる。

 

反撃

ボール奪取後は、カウンターアタックへと即座に切り替える。守備方法の性格上、ボール奪取地点は相手ゴールから遠い位置のため、特に素早くボールを前へ動かし、サポートの選手も即座に前線まで駆け上がらなければならない。

 

カウンターアタックを成功させるための前線へのパスに関しては、最もシンプルで速い方法は相手DFの背後のスペースへロングボールを蹴って、走り込んだ味方選手にボールが渡る形だろう。これが困難な場合には近いバリエーションとして、「縦のボール、落とし、裏のスペースへのパス。3人目の動きで選手が走り込む」といったものや、「高いロングボール、FWがヘディングで競り背後のスペースへ流す、3人目の選手が走り込む」といったものもある。

ちなみにカウンターアタックのためのパスの本数はこれ以上になってもいいが、確実にパススピードが速く、直線的で正確なボールをつながなければならない。そしてどのような形でも最後は、フリーランニングしている選手に守備ラインの裏でボールが渡るパスを出す必要がある。

 

また、もう一つのカウンターアタック方法として深い位置でボールを奪い、ラン・ウィズ・ザ・ボール(訳注:コーチ用語、相手をかわすタイプではなく、ボールを速く動かす種類のドリブル)で突破を試みることもある。スピードのあるラン・ウィズ・ザ・ボールにより戻ってくる相手選手よりも先に、ボールをコントロールしたまま相手エリアに侵入することが出来る。この際、相手守備選手は対応方法としてボール保持者へのプレッシャーか、とにかく早く戻ることを優先するべきかの選択を強いられる。

なお、ドリブル中の選手の周りではチームメイトがその選手のスペースを広げながら、さらにいつでもDFラインの裏でパスが受けれるようなフリーランニングをしていなければならない。

 

最後に、カウンターアタック中もその後の守備のバランスに配慮しよう。攻め上がったはいいもののボールを取られ、逆にカウンターアタックを返されないように・・・。 (了)

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Tags: ユース・ジュニアユース対象  UEFA  
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Posted: 2013年09月24日 20:10

Reference: UEFA B Coaching – Defending Deep to Counter Attack

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