グアルディオラの新たな挑戦

バイエルンでバルセロナスタイルは確立できるのだろうか? 監督が違えば同じチームでもプレースタイルと結果は大きく変わるのだろうか。2013-2014シーズン、ドイツで新たな試練を選んだグアルディオラが全世界の注目を集めている。今回は1st Touch Futbolのコラムを紹介しよう。

 
グアルディオラの軌跡

6年間の育成選手期間をラ・マシアと呼ばれるFCバルセロナアカデミーで過ごした後、ペップ・グアルディオラは19歳でバルセロナの英雄そして当時の監督ヨハン・クライフに見出され、カディスCF戦でプロ選手としてのデビューを飾った。[1]
彼がバルセロナでその名を輝かせるのに時間は長くかからなかった。1年後には国内リーグとチャンピオンズリーグ2冠に大きく貢献した選手として、グアルディオラはイタリアのスポーツ誌にU21年代の世界ベストプレーヤーと表彰されている。
その後11年に及ぶバルセロナでの選手生活(263試合に出場)の後[2]、イタリア、カタール、メキシコへ活躍の場を移した。そして彼が愛してやまないバルセロナへBチーム監督という役職で舞い戻ってきたのが2007年のことである。

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翌年の2008年にトップチーム監督フランク・ライカールトがバルセロナを去った際、当時の会長ジョアン・ラポルタはその後継者として当時まだ若く経験の浅かったグアルディオラにバルセロナの監督を任せることとした。

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確かにグアルディオラが指導者として輝かしくスタートを切っていたことは確かで、バルセロナBの監督としてもチームをテルセーラ・ディビシオン(4部に相当)からセグンダBへ昇格させている。しかし、その当時に果たしてスペインの超名門FCバルセロナのトップチームを率いる条件を満たしたのだろうか・・・。いや、その後の4年間でのFCバルセロナの成績は誰にも一切の疑念を打ち払うものであった。[3]

2008-2009: リーグ優勝 国王杯優勝 UEFAチャンピオンズリーグ優勝
2009-2010: リーグ優勝 スーペルコパ優勝 FIFAクラブワールドカップ優勝
2010-2011: リーグ優勝 スーペルコパ優勝 UEFAチャンピオンズリーグ優勝
2011-2012: 国王杯優勝 スーペルコパ優勝 UEFAスーパーカップ 優勝 FIFAクラブワールドカップ優勝

 

ティキ・タカという哲学

グアルディオラはユース年代・プロ選手時代そして指導者としてそのキャリアを通じてバルセロナのティキ・タカという哲学的なプレースタイルを学び、体現してきた。現在ではティキ・タカは「美しいプレーモデル」の代名詞となり、世界中のコーチがその再現を試みている。

しかし現時点では、ティキ・タカはまだ他のチームで再現されることはないだろう。バルセロナではこの形の醸成に30年をかけており、プレベンハミン=U-8年代からトップチームまで一体となって取り組んできた。

バルセロナの選手達は成長しながらティキ・タカのプレースタイルを学び、トップの試合で見られるチームメイトにシンプルなボールを落とすといったプレーを実現させるために、育成年代を通じてパス&ムーブ能力を向上させ、また狭いエリアでもボールを受けられる才能と技術を伸ばしてきた。

「ティキ・タカ」このプレーモデルは信頼関係の上に成り立っている。監督と選手間の信頼、チームメイト同士の信頼、そしてこの哲学的とも言われるプレースタイルへの信頼。バルセロナの成功を語る上で、レアル・マドリードが2007-2008シーズン、2008-2009シーズンと国内リーグを2連覇したことを忘れられがちである。この結果にバルセロナがそのスタイルを変える決断をすることも出来たであろう。しかし、バルセロナには自分達のスタイルへの信頼と忍耐強く機が熟するのを待つ勇気があり、現在の成功につながったのである。信念を曲げず忍耐強く待つことにより、メッシやペドロ、ブスケッツにピケといった当時の若手選手がプヨル、シャビ、イニエスタそれにロナウディーニョといったレギュラーメンバーにフィットするための進化を遂げることができたのだ。

TikiTaka

 

ドイツでは果たして?

では、果たしてグアルディオラはスペインの巧みで速い、そして忍耐強いこのスタイルを、ドイツサッカーというより直接的で力強い文化に組み込めるのだろうか、そしてチームを成功に導くことができるのだろうか。

疑うまでも無く、今シーズンから彼の率いるFCバイエルン・ミュンヘンではリベリー、ロッベン、ゴメス(訳者補注:この記事原文投稿後に、フィオレンティーナへ移籍)シュバインシュタイガー、ミュラーといったワールドクラスの選手達が多く在籍している。

しかし1stTouchFutbal(原文掲載者)ではドルトムント監督ユルゲン・クロップの意見と同様の疑念を持っている。「シャビ、イニエスタ、そしてメッシが中心にいない中でティキ・タカというプレースタイルがドイツサッカーの中で輝くことが出来るのだろうか?」

Guardiola_Bayern

(了)

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Tags: 全年齢対象  グアルディオラ  
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Posted: 2013年08月19日 11:59

Reference: Can the Barcelona Way Work at FC Bayern München?

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