攻撃の原則:サポート

チームでボールキープ(ポゼッション)するためには、ボールを保持している選手の周りで味方選手が「サポートのポジショニング」をとっている必要がある。

そしてボールを持っている選手の前後両側からサポートを行い、その局面で数的有利を作るように試みる必要がある。また「サポートのポジショニング」では相手選手にパスをインターセプトされる可能性の低い角度を見つけなくてはならない。下の図104では適切でないサポートの角度、一方図105では良い角度でのサポートが確認できるだろう。

 

そしてサポートに最適な角度を見つける際、ボールを持っている味方選手との位置関係に加え、その後の展開のことも考えて、ボールを視野に入れながらピッチのできる限り全体が見渡せることも重要な要素となる。図106ではサポートの選手にパスが出されても、この選手がボールを見ながら、更に相手選手Xのプレッシャーを視野に入れることは非常に困難である。

しかし図107のようにサポートの角度を調整すれば、パスをもらいながらも相手選手Xが自然に視野に入り、結果的に効果的なファーストタッチがしやすくなる。

ところで、トレーニングの現場でよく行われる声かけ「パス&ムーブ!」によって、しばしば経験の浅い選手が早すぎるタイミングで動いてしまい逆にサポートがなくなってしまう状況を作り出していることがある。例えばDFの選手はMFにパスを出した後、すぐに前に動いて攻撃に参加するのではなく、ボールを受けたMFが前を向くタイミングを待つべきである。 

図108では良くない例として、DFがMFにパスを出してすぐにオーバーラップを仕掛けて攻撃参加した例を示した。DFの早すぎるオーバーラップの結果、サポートがなくなってしまったMFは孤立した状況で背後からプレッシャーにさらされてしまっている。DFの選手はこの時点ではまだ上がらず、低い位置をキープするべきだったといえる。

なお図109では良いサポートの例を示している。相手FW選手Xから寄せられたDFはMFにパスを出し、さらにXから離れながらパスを受けたMFの後方に回ってサポートのポジションを取った。このポジションならDFは相手XからフリーになりながらMFの効果的なパスコースとなっている。

なお、サポートのポジションとしてはボールを保持している選手から斜め方向の位置関係が平行や垂直な位置よりも良いとされている。

例えば図110では確かにサポートの選手達がいることで少なくともチームでのボールキープは可能となっている。しかし選手3と選手5は真横に位置取っており、また選手4の足元へパスコースは塞がれているため、パスコースは平行か真後ろしかなく、ペネトレーションのパスは出せない。

一方図111では斜めのパスコースができており、より効果的なサポートの角度が見られる。このような斜め方向からのサポートによって多くのパスコースと破壊力のあるペネトレーション・パスの機会が作り出されている。

 

(了)

攻撃の原則シリーズ:

はじめに

Support サポート

Depth 深み

Width 

Mobility 機動性=運動量とその質

Creativity and Deception 創造性と意外性

Penetration 侵入・突破

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Tags: 全年齢対象  コーチング用ヒント  
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Posted: 2013年07月26日 19:01

Reference: Attacking Principle: Support

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