攻撃の原則:ペネトレーション=侵入・突破

ペネトレーション=(直訳すると侵入や突破)というサッカー用語は、第一に「ボールを前方に運ぶ」ということを意味する。しかしこの言葉はサッカーの攻撃のシーンではさらに、ボールを相手の裏のスペースへ送り込む、そしてゴールの機会を創り出すために相手DFの裏のスペースに攻め込むという意味も持つ。

もしあるチームがボール支配率はとても高い試合を展開出来るとしよう、しかしなかなかゴール機会が作り出せない、ボールをそういった位置へ運べない場合、そのチームは中々勝てないはずである。

ペネトレーション=突破・侵入は果たすには様々な方法がある。個によるドリブル突破で相手DFの裏へ侵入する、ワンツー(壁パス)、そして選手同士が交差する動きやオーバーラップといったユニットプレー、それに単純に相手DFの裏のスペースにロングボールを蹴り込むことも一つの方法である。


また、ペネトレーションはよりシステマチックに狙うこともできる。例えば短・中距離のパスをおり混ぜながら、もしくは素早いカウンターアタック戦術を採用するなどである。もちろんペネトレーションが成功するためには相手チームがどれだけ守備に長けているかが相対的に関わってくるものの、次の2つの要素こそが最も重要であるだろう。

1) 見方選手が相手DFの裏のスペースへ走りこむ意思を持っている。

2) 相手守備陣がラインや組織を調整する前に、ボールを保持している選手がペネトレーションできるタイミングを認識できる。

図132ではいくつかのペネトレーションの状況の例を示している。パス1は相手選手の内側からウイングバックにパスを出すことで局面を突破し、パス2では相手の中盤を通り越して裏にいるFW選手の足元にパスが通っている。パス3では相手DFの裏のスペースにボールが送られ、ちょうど走りこんだ選手に届いている。パス4と5ではワンツー(壁パス)を使って寄せてくる相手DFの背後に回りこんでいる。

 

(了)

攻撃の原則シリーズ:

はじめに

Support サポート

Depth 深み

Width 

Penetration 侵入・突破

Mobility 機動性=運動量とその質

Creativity and Deception 創造性と意外性

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Tags: 全年齢対象  コーチング用ヒント  
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Posted: 2013年07月26日 19:03

Reference: Attacking Principles: Penetration

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