FAレベル2 プランニング 1 「指導案作り(プランニング)の前に」

FAレベル2(イングランドサッカー協会指導者資格、レベル2はJFA C級にあたる)の指導教官として今回は「スペースを作る」というトピックを例にトレーニングメニューのプランや発展方法などを紹介しよう。

 

 

まず練習メニューを作る前に、その練習での指導トピックやテーマが何かをしっかり確認する必要がある。

今回この記事で扱うテーマは「スペースを作るためのテクニック」である。現実性のあるオーガナイズの中で選手たちがボールを持っていない時にどのように個人的に、また周りの選手のためにスペースを作れるか、そして更にはボールを持った状況でのスペースを作る動きの理解をトレーニングしたい。

 

ちなみにこのテーマはFAレベル2講習会の実技カリキュラムのトピック例の1つで、実技試験のテーマとしても与えられるものである。

 

 

以下に私がこの練習プランを考える際に注意した項目を記そう。

 

  • トレーニングテーマ:スペースを作るテクニックだ。

 

  • トレーニングの中では選手たちに多くの練習機会を与えたい。また作るスペースとは、自身のためのスペース、そしてチームメートのためのスペース、更にはボールを持った状態でのスペースをいう。実践的で選手たちにやりがいがあるようなメニューとしたい。

 

  • 選手数:今回は10人としているが、12人や14人にも出来る。

 

  • トレーニング対象の年齢や能力:12歳のある程度サッカー経験のあるグループとした。

 

  • オーガナイズのエリアサイズや形式は選手の年齢や能力に合ったもの。今回のトレーニングメニューではメインエリアの外のゾーンもプレイエリアとしている。このエリアとマーカーコーンを軸に選手たちがスペースを作る動きを理解し、広がりと深みというピッチを大きく使えるよう働きかける。

 

  • 現実感のある動きのある練習とするためにプレーが止まらずに続くタイプのメニューを考える。一方のターゲット兼サーバーの選手からボールを受け、逆サイドへ展開していく。味方選手とお互いにスペースを作りながらパスをまわし、逆サイドのターゲット選手へとボールをつなぐ。そして逆サイドからまた繰り返しスタートする。この両ターゲット兼サーバー役の選手たちはゴールキーパーとイメージし、片方のGKがボールを受けた瞬間にチームでスペースを作りボールを受け、パスをつないで攻撃を組み立て、相手GKまでボールを運ぶ。このイメージを持つことで練習に現実感が加わり、ポジティブなパスサッカーが構築され、チームとしてスペースを作りながら攻撃をすることを働きかけることが出来る。またサーバーにボールが渡り攻撃方向が変わることで、選手たちは複数のポジションでのプレーを経験することが出来る。

 

  • さらに選手には何度も何度も多くの状況に応じてスペースを作るような練習機会を与えたい。テーマに沿った動きを何度も練習する、これこそがトレーニングの焦点である。

 

  • 今回のトレーニングでは、ボールの場所に対応したスペースを作る動きを練習したいので、常にポジションを変えさせ、状況に応じたスペースを見つけさせる。

 

  • 選手たちにボールがある場所ではなく、ボールが動く先にポジションをとることを考えさせるメニューにしたい。

 

5つのP

Perfect  Planning Prevents Poor Performance

完璧なプランニングこそが低レベル・パフォーマンスを予防する

 

(第2回に続く)

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Tags: コーチングアドバイス  練習アイデア  FA  
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Posted: 2017年02月16日 13:51

Reference: Planning – FA Level 2 Coaching Session – Part 1

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