2012/9/23 リバプール 1-2 マンチェスター・ユナイテッド ~パート3~

序盤、リバプールは良いスタートであったが、ユナイテッドは、シェルビーの退場の後にゲームをコントロールするようになった。

~パート2より続き~

10 vs 11

どちらの監督もハーフタイムに選手交代をおこなった。ファーガソン監督は、ボールポゼッションの能力を高めるために、ナニをポール・スコールズに代えて、ギグスをサイドに回した。リバプールは、ボリーニがケガをしたため、スソに代えた。ロジャーズ監督は、10人で戦うには定石とも言えるが、スソとスターリングを低い位置において、4-4-1システムに変えた。

後半最初の10分~15分は、戦術的には「退屈」であった。リバプールは、10人のために慎重になり、ユナイテッドはただ単にゲームを支配したがっていた。しかし、奇妙なことに、両チームの最初のゴールは、どちらのチームも動いていないこの時間帯におとずれた。

ユナイテッドの支配

後半が進むにつれ、ユナイテッドは1人の数的有利(そして、スコールズの卓越したパススキル)によって、ゲームの支配を強めていった。後半の最初の20分では、ユナイテッドは、著しくリバプールを支配していた。

多くの監督なら、リバプールのボール保持は低いものの、それなりにゲームの形ができていることに満足していたかもしれない。しかし、ロジャーズ監督は、それでもボールポゼッションにこだわった。それが、彼がちょっとしたサプライズとなる交代-エブラを悩ませ続けたスターリングを、ヘンダーソンへ交代した理由であろう。。

そして、リバプールは全く異なるフォーメーションを選択した。それは、アレンを中盤の底、ジェラードとヘンダーソンを左右に、そしてスアレスをトップで、スソをその近くにおいた4-3-1-1に近い形に変えた。一方で、スソはユナイテッドがボールを持っているときには、ユナイテッドの中盤の底に位置するMFの一人を見る役割も担っていた。

リバプールは、中盤の真ん中により重点を置き、ポゼッションの点で優位に立とうとしていた。そのため、リバプールは、2人のFWと交代で入ったヘンダーソンの運動量でよりプレスを強めた。

この交代は、おそらくスコアには影響が出るほどの効果はなかっただろう。しかし、ゲーム全体の雰囲気を変えることはできた。テンポは早くなり、両チームのサイドバックは前線まで飛び出すことを厭わなくなった。ただ、エブラとラファエルは、マッチアップする相手がいなかったが、ジョンソンとケリーは、常にサイドを気にしていなければならなかった。

結論

11対11の時は、リバプールが優勢であり、ユナイテッドは想定通りにポゼッションを引き渡していた。しかし、ユナイテッドはカウンターで前線への早い攻めで対抗し、これは明確にリバプールに問題となっていた。リバプールはポゼッションは出来ても、前には進めず、これはロジャーズ体制での一つの良くないパターンでもある。しかし、改善の兆候もあった、特に、スアレスとボリーニの動きであり、プレイヤー同士が同じ波長でコンビネーションを築ける可能性を感じた。

この試合では、シェルビーの退場が疑いようもなく決定的であった。ファーガソンは、実際のところ退場~決勝点が入るまで、中盤の支配を高めるためにスコールズを入れた以外、交代カードを切っていない。レッドカードが出た5分後に投入したスコールズが、試合にどれほどの影響を与えたかを推し量るのは難しい。しかし、前節のサウサンプトン戦では、スコールズの投入がユナイテッドのパスを格段に改善させたのも事実である。

ロジャーズのフォーメーションチェンジの失敗がリバプールの敗因であるというのは、単純すぎるだろうが、よりプレイヤーがフリーで、オープンなゲーム展開になれば、サイドに余分に人数がいるチーム(この場合はユナイテッド)がおそらく優勢になるものであろう。(了)

 

この試合のハイライト(20分)

http://videos.sapo.pt/DNJuF7ddsN9FpJn8U1rN

シュートシーン中心ですが、ご覧になってない方は試合イメージは持てます。戦術の話も良いのですが、スアレスとエブラの握手、TV越しにも伝わるアンフィールドの熱狂的な雰囲気も良いですね(笑)。リンク先の動画が削除されてしまった場合は、何卒ご容赦ください。

 

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Tags: リサーチ  データ  
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Posted: 2017年02月16日 23:13

Reference: Liverpool 1-2 Manchester United: United come from behind to win

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