イングランド協会 サッカー指導者講習会 FAレベル2 Day2

前日の最後に指導教員の私たちが「テクニック」パート、そしてそこからの「スキル」パートへの移行を示したが、今日はコーチ達が各自与えられたトピックに従って指導実践を行い、アランと私がそれを評価する回である。

 

コーチ達の多くが今回初めて指導を評価されたことを考慮すると、結果としては比較的良くできていたといえるだろう。彼らがもっとも苦労した分野はセッションそのものよりもセッション計画段階、トレーニングを円滑に進めるためのプランニングにあったようだ。このためアランと私でコーチ用セッションボードを使ってどのようにプランニングするかの例も紹介した。

 

トレーニング実践ではコーチ達には、うまくいっている現象をしっかり観察するよう促した。例えばある選手あるとても良いプレーをしたとする。そういうときには全体を少し休ませながらその状況を再現し「良いプレー」を全員に認識させる。これにより、良いプレーをした選手が自信を持つことができ、さらに周りの選手も同じように良いプレーがしたいと思うはずだ。そしてこの機会に言葉やボディーランゲージでしっかりと技術的なキーファクターを浸透させることも出来る。

 

あるセッションでその回のコーチ役の参加者が「ランニング・ウィズ・ザ・ボール(ボールを動かすドリブル)」のテクニックトレーニング中に選手役をしている女性参加者ジュリーがとても上手く「ボールをトラップし、動かす」一連の動作をしていることに気がついた。

コーチは練習を止め「ジュリー、今のは素晴らしい動きだった。もう一度今のプレーをどのようにしたのかみんながわかるように再現しよう。」といい、ジュリーに、まず「ボールが来たとき、どこにトラップした?どのように、そしてなぜ?」と尋ねた。

ジュリーは(少しうれしそうに、)しっかりと順序だてて全てのキーファクターを踏まえて答えた。「ボールを受ける前はステップを踏んで準備し、右に大きなスペースがあることに気がついていたので、そちらへ大きくボールを動かし、すぐに走り出したわ。そして顔をあげながら前に出る足の甲(インステップ)でしっかりとボールを動かすドリブルをした後、次の選手へ正確にパスを出したのよ。」「素晴らしい。」

 

「じゃあ、実際にプレーで再現してみよう。」

ジュリーはパサーに大きな声で合図を出し、ボールを受けるために動き、スペースに向けて強めのトラップをしようとした。しかしそのとき、トラップしようとした足がボールの上に乗ってしまい、大きくひっくり返ってしまった。全員の笑い声がはじけた。

 

この日、最も感心させられたセッションは近距離からのシュートトレーニングをテーマとしたものだった。10人の選手が関わるこのトレーニングには躍動感があり、切り替えが速く、さらに短距離のシュート機会をたくさん創り出すものだった。

このセッションの図はこちらのYoutubeリンクから。

 

 

このセッションでのコーチには、「とてもいいトレーニングだったよ。ただテクニックからスキル(DFからのプレッシャーが生まれる)に移行するときは、セッションの現実性と選手の姿勢がとても重要になる。試合のときはフォワードの選手たちはいつも前向きな姿勢でシュート機会を創り出し、素早く打つことが要求されるはずである。」

今回のセッションでは、選手たちがビルドアップ段階でプレーを複雑にしすぎていた。このような状況のときは「もっと早くシュートチャンスを創り出そう!!」とコーチングされる必要があったのだ。(了)

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Tags: FA  コーチングコース  
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Posted: 2012年09月04日 12:36

Reference: Football Coaching FA Level 2 in Kent Day 2

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