エバートン戦で見せたファーガソン監督の4-2-1-3システム ~パート1~

この日の夜、メインとなる話題はエバートンの素晴らしいパフォーマンスにあった。しかし、長期的な視点から、より重要となった改革は、マンチェスターユナイテッドがピッチに送り出したプレーヤーとそのフォーメーションであった。

香川真二とロビン・ファンペルシーの加入は、彼らがどのようにチームにフィットするのかという点において、多くの疑問が投げかけられていた。結局は、スターティングイレブンにファンペルシーの名前はなく疑問の解決にはならなかったが、戦術の変更に関してはいくつかのヒントが見えてきた。

これに関しては、ESPNの試合前の記事で書かせていただいているが、ファーガソンは過去3シーズンにわたり4-4-2/4-4-1-1のシステムを採用してきた。このシステムをどう捉えるかに関わらず、それは一般的に2人のFWを採用するシステムであり、ルーニーとベルバトフ、ウェルベック、ハビ・エルナンデスの内の1人という組み合わせであり、サイドプレーヤーは、ワイドのFWというよりもワイドのMFという認識で配置がなされていた。

他方、4-3-3システムでは、一般的によりディフェンシブで用心深いシステムとなり、サイドのMFがFWの位置まで上がる一方で、中央のMFをより厚くする。決定的なのは、そのMFの位置には、決してNo.10タイプのプレーヤー、つまり香川のような選手は入らないシステムとなる。

この新しいフォーメーションは、これまでとは異なるものであるというヒントを与えてくれる。それは、おそらくカルロス・テベスとC・ロナウドがいた時に、ファーガソンが採用した柔軟性のあるシステム -アタッカーに3人が絡み、多くの流動性があったシステム- に近いのかもしれない。流動性の高いシステムへの回帰は、じつは昨シーズンの序盤にも試みていた。しかし、そのキーとなるはずであった、トム・クレバリーが、2011/12シーズンの大半をケガで欠場してしまったため、ファーガソン監督はそのシステムを採用する術を持てなくなってしまったのであった。

エバートン戦では、フォーメーションは4-2-1-3、2人のセントラルMFが深い位置でお互いに近い距離をとりあい、その前に香川のようなNo10タイプのMFが位置して、3人のFWがピッチをワイドに広がるシステムである。ワイドにウェルベックを起用することは、ファーガソン監督はおそらくこのポジションをFWとして考えていることを示唆するものであった。(一方で、ウェルベックは4-4-1-1システムのサイドMFとしても度々起用されることはあったが…)

ただ、明らかに、ここ数年のユナイテッドには、ファイナルサードに侵入したときに、3人のFWの後ろに、香川のようなクリエイティブな攻撃的MFがいる状況というのは無かった。3人のFWの後ろに攻撃的MFがいることは、2009/10のインテルの状況に似ており、これはファーガソンが過去2年間トップフォームにはないウェズレイ・スナイデル(インテルMF)をこのシステムのキープレイヤーとしてずっと注視していたことの説明になるはずだろう。

 

 

~パート2に続く~ http://soccercoaching.jp/read.php?id=1345740667

 

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Tags: リサーチ  データ  
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Posted: 2017年02月16日 23:14

Reference: Ferguson showcases a 4-2-1-3 against Everton

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