バランストレーニングを通じたハムストリングの怪我予防 ~パート1~

サッカー選手にとって、ハムストリングの怪我は日常にありふれたものであるだろう。ハムストリングの損傷の重症度は、足首や膝の靭帯損傷などよりも復帰までに時間を要するものではないが、時として重大な問題を引き起こすこともある。

ハムストリングの怪我からの復帰は数週間にも及ぶこともある。加えて、再発の可能性はとても高い。場合によっては、ハムストリングの断裂は、選手のキャリアに影響を及ぼすほどに長期間、深刻な問題となる。この点から、トレーナーは怪我のリスクをいかに減らすかに興味を抱くだろう。ドイツのハノーバー医療学校の研究では、サッカーの特定のバランストレーニングのプログラムがハムストリングの怪我を著しく低下させるという研究結果が見つかっている。

3年間の研究では、トップリーグに所属している24名の女性サッカープレイヤー(平均年齢21歳)を対象におこなった。1年目、最初の半分のシーズンではバランストレーニングを行わなかった。次の2年半では、通常のトレーニングセッションの中にバランストレーニングを組み込んだ。コーチは、各シーズンで何時間バランストレーニングに取り組んだか、そして何時間サッカートレーニングと試合を行ったかを記録し、そして、すべての怪我も、ボディコンタクトの有、無とあわせて記録をとった。

バランストレーニングは12のエクササイズから構成されていた。エクササイズは、片足立ちや体幹のバランストレーニング、障害物コースのランニング、片足でのジャンプ&着地といったもので、全ては体の自重トレーニングのみであった。トレーニングはウォーミングアップの10分~15分を使った。

最初の半年間は、1000時間のプレー時間の中で(練習や試合)、12件のハムストリングの故障が起きた。そして、バランストレーニングの導入の後では、これらの怪我は5件となり、60%もの削減に成功した。腰や背中の故障も、また1000時間で3.5件が1件、約70%削減することができた。また、バランストレーニングはハムストリングと腰の故障からの復帰期間の短縮にも一役買っていた。

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Tags: コーチングアドバイス  データ  リサーチ  
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Posted: 2012年03月13日 23:34

Reference: Hamstring Injury Prevention Through Balance Training

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