マンネリを招かない反復練習のコツ

最近、イングランドサッカー協会レベル2ユース受賞式というものに出席する機会があった。(※今回の、コラム出典元はイングランドサッカー協会指導員の記事です。)ここで、出た議題の一つとしては、選手にサッカー選手として学んで、上達してもらうには、テクニックや技術の練習を”繰り返し”やることの重要性であった。

しかし、もし私達コーチが選手にただ同じ練習を繰り返しやらせてしまえば、選手はすぐにモチベーションを失い、練習を退屈に感じてしまうだろう。その結果、選手は興味を失い、注意散漫になり、かえって悪い結果を招きかねない。

私達は、「指導者」として、選手がポジティブに練習に取り組めるような雰囲気を作るべきである。これを実現するキーポイントとしては、①選手がモチベーションと刺激が持てるように、パスを出す、パスを受けると言った実践形式のプレーを取り入れること。②練習自体を楽しめるものにすること。この二つを念頭に、双方のバランスをとることである。

もし、選手が望むままに試合だけやれば、モチベーションは高く保てるかもしれないが、必要となるテクニック、技術の面での反復練習は、依然として解決できないだろう。

他方、もし選手にサッカードリルやサッカーコーチの指導書をそのままやらせていれば、それは確かに反復練習にはなるが、モチベーションと刺激という部分では物足りない。

理想的なサッカーコーチの台本・計画としては、練習に「ゲーム性」と「チャレンジ性」といったゲーム感覚を取り入れることである。これらのゲーム感覚は、スキルや技術練習においても例外でなく、コーチが全ての練習の中でゲーム性のある環境を構築してほしい。「ゲーム性」や「チャレンジ性」といったゲーム感覚は、多くのチャレンジ、進歩、競争そして、選手が自分で考えて決断を下す機会を提供できることになる。

これは、コーチにとっても実際の試合を再現できることにもなり、実際のフルコートで経験するよりも、より多くの場面、選手をある特定のシチュエーションに置いて、それを経験させることが出来る。これは、選手が、自ら意思決定のプロセスを踏みながら、スキルや技術のトレーニングを繰り返し取り組めるという点でとても重要なことである。

下記のビデオを見てほしい。選手の「認知力」、パス交換、サポートとコンビネーションプレー、そしてスペースを作る動きといったものを向上させるためのゲーム感覚をもたせた練習である。

 

 

 

 

 

 

解説

【練習①】:4人組でのパス回し(ボール2つ) グリッドは10×10m程度※グリッド幅は調整可。選手は、周りの状況を把握して、ボールを持っていない2人にパスをする。

チャレンジ1:10本連続でパスを成功させる

チャレンジ2: ダイレクトパスを使ってボールをまわす。

ビデオでは、試合のCGを用いて、「空いている選手を効果的に使ったプレー」が例示されているので、この練習を実践でのイメージと重ねてほしい。

 

【練習②】:グリッド内での2vs2。グリッドの外に4人のフリーマンを置く。フリーマンはダイレクト(ワンタッチ)で内側の味方にパスをしなければならない。グリッドは10×10m程度※グリッド幅は調整可。ボールを奪取したら交代、もしくは時間で交代でも可

チャレンジ:ボール奪われず何本連続で外側のフリーマンを使うことが出来たか、本数を競う。

ビデオでは、試合のCGを用いて、「ワンタッチを効果的に使ったコンビネーションでの崩し」が例示されているので、この練習を実践でのイメージと重ねてほしい。(了)

 

対象:ジュニア~ジュニアユース

 

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Tags: コーチングアドバイス  実践的アドバイス  ジュニア対象  ユース・ジュニアユース対象  トレーニングメニュー  
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Posted: 2017年02月16日 13:55

Reference: Soccer Coaching Repetition Without Being Repetitious

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