選手の「スペース認知力」を向上させるトレーニング法

良いサッカー選手は顔を上げてプレーできる。彼らはピッチの上でどこにスペースがあり、どこに味方がいて、どこに敵がいるかを意識することができる。

良い選手は、ボールを持ったら次に何をするべきか頭に描いている。そして、他の選手より一手先、場合によっては、二手先、三手先を読んでプレーできる。

 

選手達に、「スペース認知力」を向上させる一歩として、コーチは自分の選手達に、顔を上げてプレーすることを奨励しなければならない。選手が自分の頭で、正しい判断をして、その判断を正しいテクニックで実行するには、まず「情報」が必要となる。例えば、パスがわたった時、受け手はボールをコントロールするか、もしくはワンタッチで出すか、その判断をするには、どの味方がパスを受けられるのか周りの状況を把握する必要がある。そして、選手がその「情報」を得るのに最適な方法が、顔を上げて、次のプレーのイメージを持つことである。もし、選手がボールを止めてパスをしたいとするなら、そのためには最適な方向に止めて、パスを受ける前後に自分の出したいパスのイメージをもつ必要がある。このイメージをもつことで、プレイヤーはパスの強さ、正確さ、どこにどうやってボールコントロールするのかという判断が可能になる。

 

こういったことから、サッカーの練習では、コーチは選手に常に顔を上げて状況を見ることを奨励して、自分の周りの状況を把握させながら、サッカー選手としての「スペース認知力」を向上させていく必要がある

ここで「スペース認知力」を高める1つの練習を紹介したい。~3人でのパスと動きだし~ 

3人1組を3つ同じピッチに置き、パス交換を行い、パス&ムーブをする。ここで意識させることは、顔を上げて、「どこにチームメートがいるか」、「どこにスペースがあるか」、「どこにターゲットになるゲートがあるか」、「どこに自分と関係ない選手がいるか」の4つである。

声とジェスチャーを使った、プレイヤー同士の早く・わかりやすく・簡潔なコミュニケーションはこの練習をやる中で、うまくプレーする重要なキーポイントになるはずだ。

練習メニュー出典:イングランドFA

 


 
 
解説
・コートは約20yard(約18m)の四角形
・コートには3人一組を3グループ
・コートの外(6つ)と中(5つ)にランダムにマーカーでゲートを置く。
・3人組でのパス&ムーブだが受ける選手はゲートを挟んだ向こう側で受ける。
 つまり、マーカーを通過した形で受けることになる。
・コートの内側、外側どちらでも使うことが出来るが3人目は常にサポートの意識を持つ
※コートの広さ、チームメートの数、ゲートの数は状況を見て調整可
 
意識することとしては、周囲の状況を見ながらサポートを出来るだけすること。そのうえで3人が周囲の状況に応じてワンタッチで出すのか、止めてから出すのか、どこに動くのかを判断していく。
ルール制限:同じゲートを連続で2回通してはダメ、関係ない選手にぶつかったりしてもダメ
 
対象:ジュニア、ジュニアユース
 
 

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Tags: 練習アイデア  ジュニア対象  実践的アドバイス  コーチング用ヒント  
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Posted: 2011年12月13日 00:12

Reference: Football training to improve “spatial awareness” of players

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