ジュニアサッカーコーチングのためのチェック事項

国際的に活躍するトップコーチたちはよく、「自分なりのサッカー哲学を見つけ、それをつらぬく」と言う。では、これをあなたのコーチする、育成年代チームに当てはめてみるのはどうだろう?案外、それほど難しくないこともかもしれない。ここではシンプルな覚え方とともに、サッカーコーチングをするうえで必要な、いくつかのポイントを紹介しよう。

それらはPESTSとよばれる。それぞれParents(親・保護者)、Excitement(興奮)、Selection(プレーヤー選び)、Time(時間)、そしてSuccess Windows(成功枠)の頭文字をつなげたもので、「よいサッカーコーチング哲学」に必要なポイントを包括しているだろう。

 

Parents(親・保護者)

定期的で充分なコミュニケーション:

保護者からの影響は、練習そして試合の際にも、心理的・身体的に選手のコンディションに大きくかかわる。シーズン前に「保護者の役割・責任リスト」のようなプリントを配るだけでは、充分とはいえないはずである。定期的に話し合いの場を設けることで、重要なポイントは繰り返し伝えられ、また懸念事項をコーチと保護者で共有することができる。

 

将来のコーチたち:

現在コーチをしているあなたの、サッカーコーチング哲学は、「選手」を育成することに関してだけではなく、「コーチ」たちも育くむべきだろう。その面では、保護者や選手たちも立派な将来のコーチ候補者だ。もちろん今すぐに彼らがコーチングをスタートする必要はない。けど、将来的に、あなたのそばの保護者の誰かが、コーチになっていることがあるだろうか?

 

Excitement(興奮)

とにかく「楽しく、楽しく」の繰り返し…。果たしてすべてのサッカートレーニングは楽しくないといけないのだろうか?

 

「楽しい」にとらわれてはいけない。毎回「楽しく」というのはそのうち不可能になってしまうものである。それでは、「興奮」をさらによいものとして、あなたの哲学に組み込むのはどうだろうか。

 

例えば、ドリル練習で選手にプレッシャーを与えて彼らの技術力の上限を試す。技術練習をゲーム形式の中に組み込む。でも決して「コーチ、いつゲームするの?」という声のいいなりにならないようにしよう。逆にゲームを先にしてしまう方法もある。そして課題にスポットライトをあてる。(たとえば、無駄なタックルや可能性のないパスなど!)そして選手にその課題をドリル練習させ、またゲームにもどる。

 

Better soocer coaching 指導ブックです。お求めの方は画像をクリックしてショップへ!

 

Selection(プレーヤー選び)

メンバー決めはシステマチックに:

子供たちがサッカーをあきらめてしまう主な理由の一つは、「選ばれない」からということだ。集計によると、子供たちは「いいチームに選ばれない」よりも「そこまでよくないチームでも選ばれる」ことの方を好む。メンバー選びをシステマチックに行い、できるだけ同じ量のプレータイムを与えるようにしよう。

 

ベストチーム・タイム:

シーズン中の2試合ほど、もしくはトーナメント戦を「ベストチーム・タイム」に設定し、そこではコーチが、ベストメンバーを選ぶ。選手と保護者には早い時期に説明をしておき、その日の予定を明けやすくしておく。「ベストチーム・タイム」は皆の目標になる。だけど、翻って「よくないチーム」で他の試合に臨むことはしない方がいい。これにはほとんどメリットがない。

 

Time(時間)

時間通りのスタート(特にこのことは保護者に伝える):

子供たちが理由での遅刻は、保護者が理由というよりも珍しい。はっきりとしたスタート時間、終了時間を持つことはトレーニングをより効果的にする。これは保護者に特に強調しておくべきである。

 

子供たちに、「保護者に準備を促すよう」に、促そう。そして彼らの送迎や移動が楽になるようにサポートしよう。プリントやメールなどで目的地への行き方や目安時間を伝えるのもいいだろう。さらに、選手たちにユニフォームの準備は前日にすること、と声をかけよう。

 

Success windows(成功の時間枠)

「優勝がすべてではない。優勝することが唯一なんだ」という言葉がある。

 

たしかにどんなレベルの地域大会で優勝しても、それは一つの成功だろう。だけど、そこに上り詰めた、あらゆるコーチに聞いても、その道のりで危ういところが幾度かあったという。このことから何が学べるのか?

 

一つの判断ミスや、ちょっとした体調不良といったことで優勝カップは遠のいてしまうものだ。ほんとに些細なことのせいでそういった「成功」には、たどりつけないのである。

 

こういった「優勝=成功」ではなく、シーズン中に「成功の時間枠」を目指してみてはどうだろう。これはつまり最短から最長までの期間を決めておき、その時間枠でうまくいくように目指す。例えば4-8週間ということにして、チーム、そして個人的に取り組むといったことだ。

 

(了)

(訳者 補填: Success Windowsのところは少しわかりにくいですね。他の説明を読み、イギリス人サッカーコーチに聞いたところ、Success Windowsとは「なにかの大会で優勝」といった失敗の余地を与えない目標の達成を、「成功」としないこと。特にトレーニングなどであるテーマと目標を決め、最短と最長の期間内でその達成を目指す、だとのことです。もしどなたかよりいい説明方法をご存じの方がおられましたら、同ページ内「お問い合わせ」からご連絡ください。)

Better soocer coaching 指導ブックです。お求めの方は画像をクリックしてショップへ!

友だち追加

Tags: Better soccer coaching  コーチング用ヒント  
By:
Posted: 2011年09月10日 22:48

Reference: A Philosophy of Coaching Youth soccer

トップページに戻る